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違いはなに?その1 | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「最上級の介護サービスとは」

違いはなに?その1
お花のイベントで訪れる施設はそれぞれに特徴を持っているので、その雰囲気に合わせて何かしらの工夫をするようにしています。今回と次回とで2つの施設での様子を紹介してみようと思います。
まずA施設での様子です。この施設は入居金も割高で、とても評判の良い施設です。私が訪れると、イベントの行われる食堂は閑散としていて、2〜3人の車椅子のご入居者が下を向き、テレビの音だけが響いています。お花に参加される方々は開始時間になってもどなたもいらしていません。イベントの準備をしている私の顔を見た職員は「あら、今日はお花だったのね」と言うと、す〜っとその場からいなくなり、何分かして参加者を誘導してきましたが、参加者は「なに?なに?何が始まるの?」と大変不安そうです。私が「今からここにあるお花で素敵な花束を作りましょう」と笑顔で応対すると、あまり気乗りのしない態度で「へ〜っ?」と言うだけで、キョトンとしています。「では触って見ましょうか。それから匂いも嗅いでみましょう。一度全部握ってみましょうか、等々」と毎回ウォーミングアップに要する時間はかなりかかります。お花を挿していくだけで精一杯です。それでも良いのですが、もっともっと歌やゲームを一緒にして触れ合いたいですし、生き生きとしたお顔になっていただきたいと毎回思います。今使える機能を充分に使ってほしいと願っていますので、とにかく励ましほめながら、花に向き合っているからこそ良い気持ちになれるように、ひたすら笑顔で声掛けしていきます。初参加の男性が「ぼく初めてお花をやったけど、いいせんいってるよね。なかなか楽しいわ」と笑顔でおっしゃいました。「うん、上手い、上手いね」と他の方の声も聞こえます。笑い声が出てきて、お顔の表情が柔らかくなってきました。「みなさん、お花をきれいにアレンジしてくださったので、今度はお口を思いっきり動かしますよ」と私が歌いだすと、全員が歌についてきます。とっても楽しそうで、その様子を見る私も心が和みます。しかしながらとても名残惜しいのですが時間が来てしまい、後ろ髪を引かれる思いでイベントが終了します。フロントで職員の方にイベントでのそれぞれの様子をご報告すると、「そんなに表情がでますか?」「○○さんが笑ったのですか?」と驚かれます。あれもしたかった、これもしたかった、と思いながらお一人おひとりのお顔を浮かべて、次回もまたお会いできるように祈りながら帰路につきます。
堺野 幸枝

堺野 幸枝 (さかいの さちえ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
師範・教授格
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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