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こんなに良くしてくれて | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「最上級の介護サービスとは」

こんなに良くしてくれて
「生活介助と排泄介助のどちらがいいかと言うと、私は断然排泄介助」とケアマネージャーが言うので、「そうですよね、年季がありますものね、その手早さにご利用者は気持ちいいでしょうね」と言うと、
「ちがう、ちがう生活介助が苦手なだけよ」と、介護ヘルパーになりたての頃の話をしてくれました。「ご利用者のお宅に4日間の食事作りサービスに4人のヘルパーが順番で入っていてね、3人のヘルパーは料理が得意で、冷蔵庫の扉を開けて中に入っている食材を確認すると、時間内に何品も作ってしまうし、それでいて毎回違うメニューをご利用者さんに提供できるのよ。なんと、卵と酢があればマヨネーズも手作りよ、本当にお見事でしょ! 私はというと料理が全然だめで毎回同じものになってしまうし、自分が情けなくて。でもね、ある時思ったのよ、私が来ればこれが食べられると思ってもらえればいい。そう思ったら自分の作るこの一品に愛情をいっぱい入れてあげようと必死に頑張ったわ、でもやっぱり苦手だわ。冷蔵庫の扉を開けたら茫然となってしまうもの。ある時などはご利用者にジャガイモ、ニンジン、たまねぎ、乾物(切り干し大根、おふ、ワカメ)をいつも用意しておくようにお願いしたもの。ご利用者も笑って『いいのよ、いつもの物を作ってくれたら嬉しい』なんて言ってくれてね」
笑いを交えながら聞かせてくれました。今や何でも熟すケアマネージャーでどこの施設でも引っ張りだこです。新規オープンの施設に出向き軌道に乗るまで施設長を支えることや、転勤する施設長に、どうしてもパートナーとして伴いたいと言われます。「ここまでよく頑張ったね」と私が言うと「いやいや、ダラダラ来てしまっただけ」と大きな口を開けて大笑い。上手くいって当たり前なのに、失敗しても「こんなに良くしてくれて」とご利用者からの感謝のことばを頂いて、逆に有り難くて、嬉しくて、今日まで来られた、とおっしゃいます。でも私が思うにいつも前向きで、くじけない、誠実だから続けて来られたのだと感じました。料理が毎回同じものしか作れないとなれば、「私が来ればこれが食べられる、って思ってね」というのも逆転の発想です。マイナスをプラスにしていく考えはどのような時も自分の味方になってくれます。「死ぬまで働ける仕事で有り難い」と言って笑っていました。
堺野 幸枝

堺野 幸枝 (さかいの さちえ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
師範・教授格
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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