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入居金が高いから高級ですか | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「最上級の介護サービスとは」

入居金が高いから高級ですか
最近は高級な高齢者施設がいくつもあって、本当に高級な高齢者施設とはどのようなところを称しているのかと思い巡らします。そのような折に、住宅型の高級高齢者施設を見学させていただけるというので行ってきました。
入居時払い3,000万円以上、月額払い24万円以上、施設の外観はとても素敵なマンション風で、玄関から鏡のように輝く床に足を踏み入れると、高い天井からは星降るようなシャンデリアが下がり、受付を目指す私をコンシェルジュの女性が、上品な笑顔で迎えてくれました。BGMが流れ絵画や生花が美しく飾られているエントランスを通り談話室に案内されると、誠に座り心地が良い布張りの美しい椅子に促され、営業の方が施設の詳細を説明してくれました。病院も隣接されて看護師も常駐、なんと心強いのでしょう。実際に入居部屋に案内してもらいました。見学用のお部屋は高い階にあって、大きな玄関ドアを開けると目に入るのは広いリビングで、暖かい陽射しがたっぷり入り明るく眺望抜群です。書斎や大きなクローゼット、寝室、機能的なキッチン、ゆったりできるお風呂場、もちろんこのタイプは入居金1億円近い最高級の部屋でしょう。「こんなに広いところにご夫婦あるいはおひとりで過ごすのですね」と私が問いかけると「そうでございます」という返答に少々ぎこちなさを感じました。
清潔感がある大浴場の説明の後、いよいよメインになる大食堂(レストラン)へ案内されました。木目のきれいなテーブルや立派な椅子、天井高でとっても広いのですが寒々しい印象でした。「お客様が来た時に使える個室や特別食もあります」と説明があって見学が終了。さすがに最初は、ため息が出るくらいの建物や調度品に高級感がありましが、営業の方のぎこちない言葉遣いや、何気ないしぐさが取って付けたような気がして不完全燃焼のような気持ちで玄関に向かいました。丁度外出から帰られたご入居者に、エレベーター前で清掃をしていた職員が「おかえりー。どこに行ってきたの、たくさん買ってきたねー」と声掛けしているのを聞いて、「あ〜あ〜、友達ではないでしょう」という気持ちでした。ご入居者はお客様であると職員教育をするならば、この施設にかかわるすべての職員に共有意識を持たせ、同じレベルで教育しなければいけません。建物や目に見えるハード面にお金をかけても、言葉遣いや相手を尊敬する気持ち、しぐさ等目に見えないソフト面を充実させなければ、高級感なんてただの無駄遣いにすぎません。お金をかける所を間違えています。介護の作法は教育していかなければ身に付いていきません。ボロがでない介護の作法を私共で学んでほしいと思いました。
堺野 幸枝

堺野 幸枝 (さかいの さちえ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
師範・教授格
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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