介護福祉サービス系資格を取得 生活・仕事・転職で活用。介護福祉/高齢者ビジネスに新規参入/事業化/起業化/開業を目指す。

みんなが笑顔で | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「最上級の介護サービスとは」

みんなが笑顔で
高齢者施設にフラワーアレンジメントのイベントに行くと、2週間ぶりの皆さんは楽しみに待っていてくださいました。しばらくお花を手に持って束ねながら花の色や種類を確認する方、またゆっくりと眺めて何を中心にしようかと悩んでいる方、集中して素早く仕上げてしまう方、それぞれに生のお花の感触を楽しんでいらっしゃいました。
職員はお一人おひとりの一番良い笑顔の写真をアレンジメントと一緒に写していました。
職員にとってこの時間はとても気の休まる時間と言っていました。いつもと違いきちんと椅子に座り、穏やかな表情でお花をアレンジしている入居者をみると、ご自分の一番幸せな時を彷彿とさせるお顔に感じられるのだそうです。 アレンジメントがひと通り出来上がると、お一人ずつ名前を呼びながら作品を皆さんにご披露します。その場にいらっしゃる全員が大きな拍手をしながら、「わ〜、ステキね」と口々にいう声が聞こえてきます。製作者にとってはそれがとても大きな喜びです。満足のいく出来栄えに拍手をもらい、気分が高揚している中で全員での合唱が始まります。季節の歌や、懐かしの歌謡曲等プリントを見ながら気持ちよく歌ってくださいます。見事なくらいの大きな声でのびのびと歌うと、体の中からスッキリとされるようです。「楽しかったー!」と思わず本音が漏れます。しかしその様な中でもなかなか気分の乗らない方は一人、二人いらっしゃいます。お花をアレンンジするように職員が促しますが、なかなかなさろうとしません。この日も一人いらっしゃいました。職員は少し離れたところから、入居者に参加するように呼び掛けています。イベントの終了する頃になると職員が私に「Iさん今日はお昼過ぎからおへそが曲がってしまい、どうにもこうにもお花を挿そうとしないので・・・。」と言いながら3時のお茶の道具を並べています。「ではどうしますか、私は帰りますのでお花を置いていきますか」という様子を伺う問いに職員の返事はありません。いったい誰のおへそが曲がっているのでしょう。全員参加をモットーにしている私は、Iさんの状態を見ながらオアシスに花を3本くらい挿して目の前に差し出しました。「あらきれいなお花ね」とおっしゃるので、「そうですよね、でもこの次に何を入れたらいいのかわからなくて」と言う私に「これがいいと思うわよ」と言いながら花を挿してくれました。言葉のやり取りをしながらとうとうIさんがきれいに完成させてくれました。私もIさんもとても嬉しい瞬間でした。ご自分の作品を前にニコニコしていました。どの様な状態の方でも参加するという意思表示を示してくださったのですから、必ずご自分の手で完成させてあげたいと思っています。「あきらめない」「見放さない」「共に楽しむ」この気持ちを持ちながら参加者の笑顔を楽しみに出かけていきます。
堺野 幸枝

堺野 幸枝 (さかいの さちえ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
師範・教授格
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
講師プロフィールを見る

- | -
<< どうしたらいいのか |