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求められると苦しい | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「最上級の介護サービスとは」

求められると苦しい
「私たちは完璧を求められているのでしょうか?」こんな質問を受けたことがあります。
「完璧って何が完璧なの?仕事、それとも人間的に?」と聞き返すと「えっ!」と少し詰まっていました。
「何か言われたの?」と様子を伺うように聞いてみました。すると「ここに来てやっと半年になりました。先日ご入居者のご家族から『もう完璧な仕事ぶりだね』って言われたのですが、その言葉を聞いたとたんに自信が無くなってしまって。」今度は私が「えっ!」と聞き返してしまいました。ご家族の方はこの職員に励ましのつもりで声をかけたのだと思いますが、かえってこの若い職員は具体的な裏付けもなく言われたので、真剣に考えてしまったのでしょう。でも真剣に考えて当然のことです。きっとこのご家族の言葉から多くの想いがよぎってきたのでしょう。
「何か不安な事があるの?」と聞くと、「私はまだ何も上手くできていないし、覚えることは沢山あるし、失敗も多いから先輩に付いていくのが精いっぱいで、自分では何も考えられないし、全然完璧なことができないのにそのように言われると、絶対に失敗はできない思いで、なんだか苦しくなってきて」
「そうか、重圧感を感じてしまったのね」
介護従事者はご家族から、介護に関しては誰よりも詳しくてご家族にはできないことでもたやすくこなしてくれる、と信頼されていることは事実です。私もどれほど自分の親の介護で助けられているかわかりません。ですから介護職員はご家族にとって介護のスペシャリストなのです。命を預かる仕事として完璧を求められるのは当然のことです。 しかしあの人に任せておけば安心、あの人ならやってくれる、あの人に頼んだら大丈夫、と言われている人も、仕事でそのようなレッテルを張られるまでになるには、相当な努力と沢山の失敗経験を持っているはずです。それでもまだまだ完璧な仕事をしていると思っている職員はいないでしょう。誰もが完璧を求めて仕事をしています。 「優しいご家族の方ね。貴方を励ますつもりで言ってくださったのよ。貴方の成長を見ていてくれる人がいるのね。有り難いことだと思うわよ。応援されているのだから、どのようにしたら完璧になるのかを求めて仕事をしていこうよ」とアドヴァイスしました。
最後に「人間的って?」とまた質問されました。
堺野 幸枝

堺野 幸枝 (さかいの さちえ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
師範・教授格
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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