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誰も気づかなかったの? | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「最上級の介護サービスとは」

誰も気づかなかったの?
先日友人の施設職員がとても憤慨して話してくれたことを紹介します。
お昼からの出勤で施設に行くと、一人の入居者に目が留まりました。「あらっ、いつもと雰囲気が違うわ。なんとなくTさんではないような気がする」と思いながら仕事をしていました。やっとわかりました。着ている服がTさん自身の物でないのです。違う入居者の服を着ていたからいつもと雰囲気が違っていたのです。
考えられるのは入浴介助の時に着替えを間違えたことだと察しました。入居者の着替えを入れた袋を確認せずに取り違えたのではないかと考えました。それにしても入浴は昨日の午前中の事で、就寝時に着替えをする時も別の職員は気づくこともなく、起床時の着替えを担当した職員も気づかなかったようです。いったい何人の職員の目を通ってきたことでしょう。誰かがどこかで気が付かなかったのでしょうか。思わずTさんが来ていた服の持ち主の所に走りました。案の定YさんがTさんの服を着ていました。2人も服が違っていたのになぜ誰も気付かなかったのでしょう。他人の服を着せられている親の光景を見たご家族は、どのように思うでしょうか。あまりの職業意識の低さにがっかりした。と言うことでした。
いつものように一日が終わり、また朝が来て一日が始まり、と過ぎていくことにただ流されていく中で一生懸命を感じるのはどのような時でしょうか。時間に追われて常に一生懸命やっています、と言う職員がほとんどだと思います。高齢者施設の入居者はおひとりおひとりがご自分の家で過ごされるように暮らしていきたいと望んでいらっしゃいますし、施設側もそのように接して差し上げたいと寄り添っているはずです。
 私はヒヤリ・ハットの事を思いました。重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の発見です。
どんなに忙しくてもどの様な小さな作業であっても、どの様な状態の時もチェック体制を怠ってはいけません。同じ方向で見ていくのではなく、いろいろな方向から確認していくことがミスの早期発見になります。介護現場は医療現場と同じです。常に命に関係しているのです。どうかデイリーワークに流されず、大きな発見の目を持ってお仕事に取り組んでいただきたいと思います。
堺野 幸枝

堺野 幸枝 (さかいの さちえ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
師範・教授格
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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