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私の仕事 | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「最上級の介護サービスとは」

私の仕事
前掛けに手提げ袋、なりふり構わない格好で施設を闊歩しているUさん。私が施設に行くと直ぐに傍に寄ってきて「今日はどんなのやるの?」と、ずっと離れずに見守ってくださいます。
「さ〜あ、どんなのにしようかな〜」と、のらりくらりする私に、真剣な眼差しで私の手元を見つめています。次から次へとお花を活けていくとUさんは「う〜んいいわね」と言いながらじっと見つめています。こんな感じではどうかしら、とべつに活けていくと「それもいいんじゃない。貴方らしいわ」という感想です。最後までしっかりと見ていてくださり、つかず離れず傍で感想をおっしゃってくださいます。私としては正直言って少しうっとうしいなと思えますが、時間が許す限りはお付き合いしようと決めています。U子さんにとっては私とのこの時間はとても楽しく自尊心を満足させるものだったようです。私が施設に顔を出すとU子さんは「来たわね、早速行かないと」とおっしゃるのだそうです。私は職員からその事を聞くと思わず笑ってしまいました。「そうか私はU子さんにとっては教え子のようなものですね」と言うと、職員も大笑いでした。
どんな時でも生きがいを感じられるのは生きている実感が味わえます。U子さんは周りの職員の方々からとても温かく見守られています。それをそのまま私に返してくださっているように感じました。
いつものようにU子さんが私の傍にいると「U子さんこちらに来てください」と職員から声がかかりました。「U子さんお呼びがかかりましたね、どうしたのかしら?」と私が聞くと「私ね、ここで働いているのよ。今から仕事なの、だから呼ばれるのよ」とおっしゃって、前掛けに手提げ袋を持ったいつもの格好で呼ばれる方へ歩いて行かれました。
私はおかしくなってつい口がほころんでしまいました。特段気にもかけていなかったのですが、たまたま別のフロワーに行くとU子さんが黙々と洗濯物をたたんでいました。タオルを丁寧にたたむその目つきは真剣そのものでした。「あ〜、U子さんのお仕事はこれなんだわ」と納得しました。自分に仕事があることや、人に堂々とアドバイスできることは自分に自信が持てます。でも何よりも素晴らしいと思うのは、U子さんがそのようにいられる環境が出来ている施設だと思いました。職員のチームワークが良く出来ている施設だと常々感じていましたが、やはり施設長の方針が職員の行動にあらわれているからです。職員のチームワークを良くするのは、職員同士ではなかなかできません。いかに施設長が職員を見て良い采配をしているかです。これとは逆に職員同士のコミュニケーションの取り方で頭を抱えている施設長は沢山いると推察いたします。
堺野 幸枝

堺野 幸枝 (さかいの さちえ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
師範・教授格
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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