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想定外のことって | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「最上級の介護サービスとは」

想定外のことって
「こんなはずではなかった」、「まさか」ということが、生活の折々にあると思います。 例えば、50年前には今の時代に100才の人口が5万人を超えるとは思わなかったし、消費税が導入される?終身雇用制度が崩れる?誰でも大学に入れる?当時の事を思うと今の時代が考えられたでしょうか。
先日介護施設に伺った時、先月は元気で花作りのサークルに参加していたYさんが、2回ほど参加されなかったので、「そういえばYさんは前回もお休みされていましたね」と職員に伺うと、「実はYさんはお亡くなりになったのですよ」との返答に、「えっ、とてもお元気でしたよね。しっかりと歩いていらしたし、ご自分の作品を携帯で写メしていましたよね」と私は驚いてしまいました。職員の説明によると、夜中にトイレに起きたときに転倒して大たい骨を骨折し、入院をされて肺炎になりそのままお亡くなりになった、と言うことでした。その間2週間ほどの事でしたから本当にあっという間の事だったと話してくれました。思ってもいなかったことでした。お元気でしたから骨折からそのようなことになるとは考えられませんでした。 このように思うのが普通の人間ですが、実はお医者様はそのような方を何人もご覧になっているし、最初に書いた50年前は思いもしなかった今の時代の事も、人口統計表から考えられることであったかもしれないし、専門家の方々には予想ができていたことでしょう。とすると自分には想定外の事であっても、じつは想定されたことだった、と言うことが世の中ではほとんどということになります。 介護の世界で働く者にとっては、施設内の日常生活は何が起こっても想定内の事です。高齢者になるとご本人たちが「私たちに明日はない」とおっしゃっていますが、それは自分がいつどのようになってしまうかわからないと言うことでしょう。ですから介護施設にあっては、ご入居者にはその日その日が最良の日となるように過ごしていただくことです。わかっていてもつい機械的に一日を終わらせてしまいます。本当に最良の一日だったのかを確認することがなかなかできないでしょう。「今日はお一人お一人の尊厳を保ってさしあげることができたのか、自分が寝る前になるとつい考えてしまいます」と言っていらした職員がいました。私は「そのように思えることがいいと思うわよ、明日はどのような日にしたいかと思えてくるでしょう。笑顔になってご入居者さんとお話しできる事が一番よ」と言っていました。もし自分が入居者となったら、笑う、笑顔、元気はつらつ、気持ちに寄り添う、そんな職員が一緒にいてくれたらきっと最良の日が得られると思ったからです。プロの介護者は全てが想定内の事であると、どのような時も冷静で狂いのない判断が出来る人です。しかし最初からそのように出来る人はいません。多くの経験をして先輩を見て自分を訓練していく以外ないのです。大丈夫頑張れます、コツコツと積み上げていってください。
堺野 幸枝

堺野 幸枝 (さかいの さちえ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
師範・教授格
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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